北岳」タグアーカイブ

風雨と雷鳴突き速攻下山(北岳その5)

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北岳に登ってから1カ月以上が既に経過してますが、このエントリーが最後です。多分(^_^;)

午前5時より少し前、標高2900メートルの山荘を激しくたたく雨の音で目覚めました。窓際に陣取っていた布団からむっくり起き上がると窓の外は真っ白でした。出発前聞いた予報と裏腹な荒天に、寝ぼけた頭も真っ白です。朝食ものどをよく通りません。食堂の衛星テレビは列島各地で雷の恐れがあるといっています。大雪山系の遭難事故も大きく報道していましたが、強まる風雨と来るべき雷を突いてどう下山すればいいのか、自分のことで頭がいっぱいでした。

部屋に戻ると、雷鳴もとどろいてきました。当初は、今日中に下山するにはどうしようと悩んでいましたが、山荘にもう一泊してもいいかなと思えるようになってきたので、もう一寝入りすることにしました。

再び目が覚めると、雷雨は一時収まったようです。同室者はみな、出発準備を始めていました。私もそそくさとレインウエアを着込み、デジタル一眼レフカメラをビニール袋に入れ、ザックカバーを掛け、「お先に」と真っ先に部屋を出て午前7時45分ごろ出発。当初は、往路とは異なる左俣コースを短時間で下る予定だったのですが、残雪が凍って滑落の危険があると山荘の管理人さんらから言われ、往路をたどって、標高3193メートルの北岳山頂を再び通る長時間コースに泣く泣く変更せざるを得ませんでした。

出発して間もなく、肝心のキタダケソウを見ていないことに気付き、少し脇道に逸れた途端、風雨が強まり雷鳴が響いてきました。前日出合った雷鳥のひなのように這松の間へと避難しへたり込みました。雷鳴を聞きながら山荘に戻ろうかとしばらく迷っていると、後続の登山者が次々と通過していく姿が見えました。落ち着いて耳を澄ませば雷も激しいものでなく遠雷のようで、立ち上がりました。

再登頂の感慨にふけることなく北岳山頂をあっというまに通過し下りへ。時折強まる雨に打たれ、靴が浸水しながらも、肩ノ小屋、そして小太郎尾根分岐を過ぎ、取りあえず安全な樹林帯まで逃れることができました。強烈な下りの草すべりコースをたどり白根御池小屋で小休止。頂上周辺は大荒れだというのに、登ってくる多くの登山者とすれ違いました。憧れの銀竜草(ギンリョウソウ)が斜面にこっそり咲いているのを見つけ、疲れ切った気持ちを和らげてくれました。標高が下がるにつれ雨も小やみになってきました。

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北岳からの下山途中、斜面で見かけた銀竜草

岩を抱く木の根

午後1時すぎ、広河原山荘に無事帰り着き、その1時間後、乗合タクシーで広河原を後にしました。車中から北岳の姿は見えませんでした。芦倉の駐車場で北岳山荘で作ってもらった弁当を食べ、温泉にも寄らず帰路に就きました。

雲に覆われる広河原キャンプ場

これまでの単独行はすべて日帰りで、山小屋泊まりやテント泊による登山は同僚らとのグループに限っていましたが、今回初めての山小屋泊まりの単独行となりました。北岳に登頂できた達成感はもちろんあるのですが、それよりも、「連日好天」との少し古い予報を信用しすぎて刻々と変わる予報のチェックを怠り、急転した山の天候におろおろしてしまったことへの反省の念が強い北岳登山でした。それから夏山は着替えを忘れずに\(__ )

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高山病か寝不足か頭が痛い(北岳その4)

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ハイマツに逃げ込む?雷鳥のひな

北岳山荘への途中、絶滅説が一時あった雷鳥(ライチョウ)の親子に出合いました。人の出現に慌てて走り去ることはなく、岩場の陰や這松(ハイマツ)の中へと親子ばらばらに散るようにしてゆっくり遠のいていきます。危険を分散し一網打尽を回避する退避行動ということでしょうか。それにしても、あまりにのんびりした逃げように一瞬、疲れと時を忘れさせてくれました(^_^;)

間ノ岳(左)と赤い屋根の北岳山荘

午後2時半ごろ、山荘に着き、早速チェックイン。山荘内に鎮座する缶ビール自販機で何はともあれ1缶購入し、2階の「農鳥岳」という部屋へ。へたれ気味で「ぷはーっ」と一気に飲み干せず、高山病なのか頭も少し痛み、着替えを用意していなかったので全身べとべと。同室者も次々とやってきて、気持ち良く寝入る機会を逸してしまいました(×_×)

北岳山荘川から見た北岳

食欲だけは別なのか、夕食のおかずは残らず食べ尽くし、ご飯もお代わり。それでもぐったり感は消えず、食後すぐに就寝。体温をうまく制御できないのか暑かったり寒かったりで夜半によく目覚めました。目覚めた際、外界がどうなっているか思いが及ばず、出発前にネットで確認した「2日間とも晴れ」との予報をのんきに信じているのでした。

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お地蔵さんと静かな山頂(北岳その3)

小太郎尾根から北岳山頂へ向かう尾根歩きの眺めは、9年前の夏歩いた北アルプス表銀座ルート以来の絶景です、富士山、間近に見える甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳や鳳凰三山、遠くに連なる中央アルプス(木曽山脈)や北アルプス(飛騨山脈)や八ケ岳。イワヒバリ(岩雲雀)?や花々も撮りながら1時間ほど歩きました。

正午すぎ、青く塗られた肩ノ小屋に到着。小屋の人たちはヘリ荷揚げへの対応で忙しそうに立ち回っていた。小屋近くでぼんやりと様子を眺めていたら、「お客さん、小石が飛んでくるぞ。あっちへ行って」と追い立てられた。当然の忠告なのですが、疲れからか少々むすっと来てしまった。とても寝不足だったため、本日は肩ノ小屋で打ち止めにし、登頂は明日にと考えていたが、急きょ方針を変更。昼食のおにぎりを急いで頬張り、力を振り絞って北岳山頂、その先の北岳山荘へと向かうことにした。この変更が今回の山行きを左右するキーポイントになるとはこの時思いも寄りませんでした。

午後1時過ぎ、北岳に登頂。登り始めてから7時間。私のほかに1人の若者と、手を合わせているお地蔵さんがいるだけで、とても静かな山頂でした。360度の全景を綴る筆力はとてもありません。

遠くに街が見えたので携帯電話が通じるだろうと思い、北岳山荘に予約の電話を掛けたのですが、まったく通じません。予約なしとなると、急がなくてはとの思いが募り、そそくさと下山し始めます。赤い屋根の北岳山荘までは300㍍弱の落差があり、急勾配でした。

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斜面の花々に誘われ尾根へ(北岳その2)

おやこんなところにと思わずにはいられない仮設トイレが、それも二基が設置された二俣に午前8時半到着し15分ほど休憩しました。北岳の頭上に月が掛かり、帰路にしようと考えていた左俣ルートは残雪に深く覆われたままでした。

登りにたどった右俣コースは急登の連続。花や風景を撮りながらゆっくり登っていきます。いつの間にやらうっすらとした雲が掛かり、飛行機も空に線を引いていましたが、空の青さを損なうほどでもなかったので、来るべき荒天の予兆かもしれないとはつゆ思いませんでした。

DSC_3251

斜面は一面、シナノキンバイの花花花。鳳凰三山のオベリスクもはっきり望めるようになってきました。高度を上げていくと、稜線の向こうに、雲を頭に巻いた富士山が現れ始め、お花畑とともに同じ視界に収まる構図に感動しました。

DSC_3272

シナノキンバイの群落

登り始めてから約5時間後の午前11時すぎ、とうとう小太郎尾根にたどり着きました。10年前に本格登山の出発点となった甲斐駒ケ岳が間近に現れ、感慨もひとしお。その谷間をヘリコプターが何度も往復し、何かに追い立てられるように慌ただしく荷物を揚げては降ろしていました。

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「梅雨明け」と聞き北岳直行(その1)

先のエントリー「北岳に単独行」の蒸し返しです(^^ゞ

関東甲信地方が梅雨明けしたと見られると気象庁が発表したのは7月14日ですが、とても明けたとは思えない天候が今でも続いています。

とはいえ、その「梅雨明け」直後に、予期せぬ平日3連休が突然取れることになり、北岳に挑戦することになりました。登ったことがなく、「国内第2の高峰」ということで不安とためらいもあったのですが、気象協会サイトの「山の天気」によると、16・17日とも好天に恵まれそうなことから敢行しました。

15日夜11時過ぎ、自宅をジムニーで出発し、16日午前3時過ぎ、芦安の市営駐車場に到着。車内で1時間ほど仮眠して5時すぎ、始発の乗合タクシーで広河原へ向かいました。たまたま隣に座った男性はなんと、単独行で花を見て日帰りすると言うではありませんか。驚きとともに、別格の山だという当初の畏れと不安が薄らいでしまいました(^_^;)

広河原に到着し、青空に映える北岳を正面に見ながら吊り橋を渡り、山荘前へ。壁には「単独登山はやめましょう」との警告が…(゚◇゚)ガーン。若干後ろめたさを感じながら登山届を投函し、水を頂いて二俣へと出発。登り始めたどる「大樺沢」に勢いよくほとばしる雪解け水も、北岳を浮かべる空もとても青く、寝不足で少し重たい体が軽くなるような、爽やかな気分でした。

二俣から見た北岳

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