初級向き木曽駒で試練の雷
先日、初めての木曽駒ケ岳を山小屋に泊まりなが登ってきました。
初日は天候不良で初級者よろしく、安直にロープウエーを利用したのですが、山道に待っていたのは前線通過による冷たく激しい風雨と雷。とても初級者向きではありません(゚_゚;)木曽駒手前の中岳直下では、眼前に稲妻が走り、ツエルトを被りながら「桑原、桑原」と30分ほど唱えていました(^_^;)
雷は収まったものの、顔に痛みを感じるほどの横殴りの雨。まったくの視界不良で紙地図はほとんど役立たず、予定ルートを外れる道迷いもありましたが、携帯GPSを頼りに、ほうほう&全身ずぶ濡れの体で頂上木曽小屋になんとかたどり着きました。なので初日の風景撮影は一枚もありません。
小屋では、優しそうな管理人さんが花林糖とお茶で出迎え。宿泊者は若者ばかり10人ほどで、中高年は私と同行者の計2人のみ!気難しそうなもう1人の管理人は、若者だと侮っているのか、「2階の布団には強力な消毒剤を入れたばかり。触ると医者の世話になるぞ」と脅かす。冷たいすきま風がこたえる夜だったので、「空いている布団の毛布を使ってもいいよ」と勧めれば良いものを…。
翌朝は御来光を拝もうと5時に起きたのですが、濃い霧に包まれたまま。霧が晴れるまで小屋でゆっくりしたいのですが、気難しい管理人が宿泊者を追い立てるように掃除を始めたため、宿泊者は皆、6時半ごろまでには渋々出発しなければなりませんでした。
濃霧の中、木曽駒頂上を目指す同行者
途中、前夜の風雨に耐えた駒草(コマクサ)に出合えたのが救いでした。
山頂には数分で到着。駒ケ岳神社の陰でコーヒーを飲みながら辛抱強く待つうちに、山頂周辺を覆っていたガスも徐々に薄れていきます。
まずは西側の御嶽山が姿を現してきました。
東側に目を向けると、南アルプスの山並み、そして富士山。これまで耐え忍んだ甲斐があった(T^T)
間近な宝剣岳には人の影
2時間あまりにわたり木曽駒山頂の眺望を堪能して下山。さすが初級者向けだけあって凄い人出です
八丁坂では、斜面にカモシカを見つけました
八丁坂から見た南アルプスの山並みと千畳敷
振り返れば人の列
千畳敷駅には10時半ごろ到着し、ロープウエーとバスを乗り継ぎ菅の台バスセンターへ。途中、しらび平駅には、ロープウエーを待つ人の恐ろしく長い行列ができていて木曽駒の日帰り観光地化を目の当たりにしました。途中見かけた山小屋の寂れ具合にも合点が行きました。