虫襲来にそそくさ下山~田代山・帝釈山(下)
登り始めてから約1時間半、田代山湿原に着きました。湿原を行き交う木道沿いには、綿菅(ワタスゲ)の綿毛が連なっていました。その先には、前回は雲間に隠れていた会津駒ケ岳が見えました。まだ雪を頂いているようです。
ところで、前回のエントリーに掲載したgoogleマップでは、田代山山頂が湿原の北東側にあるように記載されています。しかし、これは誤りで、避難小屋を兼ねた「弘法大師堂」のすぐ脇に1971メートルの山頂あります。国土地理院の地図によると、googleマップで「山頂」とされる場所には、三角点(標高1926メートル)があり、山頂と誤ったのでしょう。三角点は山頂にあるとは限りません。
木道をしばらく進むと、弘法沼と呼ばれる池塘。手植えの田んぼのようです。奥は会津駒、手前の桃色の花は姫石南花(ヒメシャクナゲ)です。
そして田代山から帝釈山へ向かう沿道は筬葉草(オサバグサ)の大群落。とても可憐な花を付けているのですが、どうもオサバグサの文字を見ると、つい「オバサングサ」と勝手に読み誤ってしまうのは私だけでしょうか(^_^;)
標高2060メートルの帝釈山頂には9時過ぎ到着。ところが、小蠅のような虫が大発生していて目や鼻を「攻撃」してきてます。燧ケ岳などの山並みをゆっくり眺めながら早い昼食をとろうと考えていたのですが、あまりの鬱陶しさにわずか10分ほどで退散しました。なので満足な絵がありません(^◇^;)
来た道をそのまま戻り、田代山湿原の片隅で30分ほどの昼食。ここでも虫たちに悩まされ、すごすごと下山の途に。猿倉登山口には12時半過ぎ到着し、寄り道せずに帰宅しました。好天に恵まれた山行きだったのですが、虫の襲来にはかないませんでした。